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鈴木一人

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東京大学教授/地経学研究所長

報告

解説戦況としてはイスラエルがヒズボラの指導部のほとんどを殺害し、圧倒したように見えるが、イスラエルが抱えるヒズボラへの不安と戦闘を続けることの負担が大きく、このまま戦い続けても得られるものが少ない状況のため、停戦に至った、という形になった。ヒズボラとしても、このままレバノン各地で空爆が続けば、レバノン国民からのヒズボラの支持を失う状況にもあった。なので、ここで手打ちにするというのが合理的な選択だったのだろう。しかし、これはハマスとは別問題なので、ヒズボラとの停戦がガザ地区での戦闘を終わらせることにはならないだろう。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 髙岡豊

    中東の専門家(こぶた総合研究所代表)

    解説イスラエルによるレバノン攻撃当初は、一方的にヒズブッラーの幹部が「除去」される展開でした。「抵抗の枢…続きを読む

  • 錦田愛子

    慶應義塾大学法学部教授

    解説イスラエル軍の撤退を受けて「勝利」を宣言したものだが、実態の戦闘の結果としては大敗に近い。30年間、…続きを読む

コメンテータープロフィール

鈴木一人

東京大学教授/地経学研究所長

専門は国際政治経済学。研究対象は宇宙政策、核不拡散、原子力安全、国際保健ガバナンス、経済安全保障、経済制裁、半導体政策、欧州統合、中東問題(特にイラン)など。宇宙政策委員、国際宇宙アカデミー正会員、日本安全保障貿易学会会長などを兼任。

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