未来都市ネオムは「1世代にわたる投資」=サウジ投資相
Yousef Saba [リヤド 25日 ロイター] - サウジアラビアのファリハ投資相は25日、同国の未来都市「NEOM(ネオム)」計画は1世代にわたる長期的な投資であり、今後外国からの投資が加速するとの見通しを示した。 ファリハ氏はリヤドで開かれた世界投資会議で「ネオムは2年で投資が完了することを意図しているわけではない。2年、3年、5年の外国投資を期待しているとすれば勘違いであり、1世代の投資だ」と説明。投資に「弾みが付き始めており、前進するにつれスピードを増すだろう」と語った。 サウジは化石燃料収入依存からの脱却を目指す経済計画「ビジョン2030」で、政府系ファンド「パブリック・インベストメント・ファンド(PIF)」を通じた巨額投資を実施している。砂漠にベルギーの国土に匹敵する面積の都市を建設するネオムは、その中核事業となる。 ネオムは今月、最高経営責任者(CEO)を長く務めたナドミ・アル・ナスル氏が退任したと発表したが、詳細は明らかにしていない。ファリハ氏はナスル氏について「尊敬に値する仕事」をしたとし、「だれでもバトンを渡す時は来る」と述べるにとどめた。 外国からの投資資金が流入するまでPIFがネオムへの投資の大半を担い続けるのかという質問に対しては「ネオムは100%がPIFの投資で、ある日突然崖に到達してそこから民間投資に切り替わるとは考えないようにしてほしい」と述べ、外国資本や民間投資も徐々に参入するようになると見通した。