見解デビューした1985年は「日本アイドル界最後の当たり年」。斉藤由貴、南野陽子、浅香唯、本田美奈子から、井森美幸・森口博子という「バラドル」、さらにはおニャン子クラブまで。楽曲に恵まれた人で、松本隆、筒美京平、小室哲哉、角松敏生などの生み出す都会的なサウンドが他のアイドルと一線を画した。売上的には「世界中の誰よりきっと」(92年)となるが、個人的には「AOR歌謡」の極致「You're My Only Shinin' Star」(88年)のスケールの大きさが忘れられない。加えて女優としての活躍。こちらも個人的に言えばTBS「もしも願いが叶うなら」(94年)での浜田雅功とのコミカルな丁々発止は、明石家さんま&大竹しのぶを想起させるものがあった。1970年生まれ。今日、多くの人々にとっての「My Only Shinin' Star」となりました。御冥福をお祈りします。
同じ記事に対する他のコメンテーターコメント
コメンテータープロフィール
音楽評論家。ラジオDJ、小説家。1966年大阪府東大阪市生まれ。BS12『ザ・カセットテープ・ミュージック』、bayfm『9の音粋』月曜日に出演中。主な著書に『幸福な退職』『桑田佳祐論』(新潮新書)、『EPICソニーとその時代』(集英社新書)、『平成Jポップと令和歌謡』『80年代音楽解体新書』(ともに彩流社)、『恋するラジオ』(ブックマン社)、『サザンオールスターズ1978-1985』(新潮新書)、『1984年の歌謡曲』(イースト新書)など多数。東洋経済オンライン、東京スポーツなどで連載中。2023年12月12日に新刊『中森明菜の音楽1982-1991』(辰巳出版)発売。
スージー鈴木の最近の記事
アクセスランキング
- 1
「普段から奇声」殺人未遂容疑で逮捕の平原政徳容疑者(43)…中島咲彩さん(15)殺害にも関与か 模倣犯増加の恐れ…どうやって身を守る?【北九州市・中学生殺傷事件】
FNNプライムオンライン - 2
広末涼子が離婚、独立など騒動について涙ながらに激白「自分に嘘をついてきました…」配信番組で22日から
スポーツ報知 - 3
「え!?こんなんだけっけ??」福原愛さん元夫・ 江宏傑さんの近影が話題に 「何ーー!?」「雰囲気変わって…」
西スポWEB OTTO! - 4
「完全にメンタルです」90年代グラビアで活躍、47歳タレントの体調不良近影に心配の声「お身体はどうか、お大事に…」「無理しないで」
西スポWEB OTTO! - 5
「一人一杯ラーメン注文して」ルール破ったカップルに店が激怒、SNSで話題 客に問題あったのか?
弁護士ドットコムニュース