補足ビルボードジャパンのチャートを制したというところに意義があります。ヒットチャートというと、CDの売上のみで構成されるイメージですが、ビルボードジャパンの場合はCDセールスに加えて、ダウンロード、ストリーミング、ラジオ、動画再生、カラオケと、現在の音楽シーンを正確に反映するための6指標で集計されており、かつ「Chart Insight」というページでは各指標すべての結果を表示するという、つまりは透明的で実体的なチャートなのです(さらに驚くのは、透明性と実体性の保持=作為的なチャート操作の回避=のために、何度か指標の組み換えを行っているところ)。そんなチャートの年間チャート1位なのですから、大いに意義があります。コメントを見る限り、子供さんへの受けも良かったようで、Foorin「パプリカ」(18年)にも近いヒット構造だったことがうかがえますね。
コメンテータープロフィール
音楽評論家。ラジオDJ、小説家。1966年大阪府東大阪市生まれ。BS12『ザ・カセットテープ・ミュージック』、bayfm『9の音粋』月曜日に出演中。主な著書に『幸福な退職』『桑田佳祐論』(新潮新書)、『EPICソニーとその時代』(集英社新書)、『平成Jポップと令和歌謡』『80年代音楽解体新書』(ともに彩流社)、『恋するラジオ』(ブックマン社)、『サザンオールスターズ1978-1985』(新潮新書)、『1984年の歌謡曲』(イースト新書)など多数。東洋経済オンライン、東京スポーツなどで連載中。2023年12月12日に新刊『中森明菜の音楽1982-1991』(辰巳出版)発売。
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