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助川成也

助川成也

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国士舘大学政経学部教授/泰日工業大学客員教授

報告

補足アジアは歴史的に米作が盛んであり、世界のコメ生産量の約9割がアジアで生産されている。ミャンマーは世界第7位のコメ生産国であり、また同7位の輸出国である。同国のイラワジ川デルタが穀倉地帯である。  現在、コメの国際価格は世界的に高騰している。背景には、エルニーニョ現象による降水量が減少、旱魃の発生がある。2008年の食糧危機時にまでは至らないが、コメ価格(タイ産白米5%砕米)は今年5月時点で628ドル/トンで、この15年では最も高い水準。  この国際価格の高騰がミャンマー国内にも波及している。今月に入って、コメの価格統制に従わなかったことを理由として、軍政によるコメ業界の関係者の拘束が相次いでいる。ミャンマー・コメ連盟(MRF)の会長も拘束された。

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  • 門倉貴史

    エコノミスト/経済評論家

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コメンテータープロフィール

助川成也

国士舘大学政経学部教授/泰日工業大学客員教授

専門はタイを中心とした東南アジア経済、FTA等の通商戦略。東アジア共同体評議会有識者議員。1992年よりジェトロ(日本貿易振興機構)勤務。タイ・バンコク事務所主任調査研究員、海外地域戦略主幹(ASEAN)など20年にわたり東南アジア関連業務に従事。2017年に国士舘大学へ。20年に現職。2022年よりタイ・バンコクの泰日工業大学(TNI)の客員教授を兼ねる。九州大学大学院経済学府博士後期課程修了、博士(経済学)

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