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末冨芳

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日本大学教授・こども家庭庁こども家庭審議会部会委員

報告

見解︎1/17の産経新聞報道「奈良教育大付属小の不適切授業、閉鎖環境で常態化」へのコメントもご覧ください。学校運営上の課題が大きいことが把握できます。 カリキュラムオーバーロード(子どもたちが学ぶ内容の過剰負担)が問題となっている中、こうした形式的な未履修が指摘されることで学校現場が追い詰められることを懸念しています。 また指摘された課題が一般的には保守的とされる内容で、どのような人物がどういった経緯で問題を指摘したのかも明らかにされていかないと、教育基本法に定められる教育の政治的中立性の点から疑念をもつ関係者も出てくることが心配されます。 もちろん道徳や君が代の指導について政治的理由がないかどうかの説明責任が果たされることも重要です。 道徳は異学年との学びで得られる力もあるのではないでしょうか。 子どもたちを政治的対立に巻き込むことは避けるべきことです。

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コメンテータープロフィール

末冨芳

日本大学教授・こども家庭庁こども家庭審議会部会委員

末冨 芳(すえとみ かおり)、専門は教育行政学、教育財政学。子どもの貧困対策は「すべての子ども・若者のウェルビーイング(幸せ)」がゴール、という理論的立場のもと、2014年より内閣府・子どもの貧困対策に有識者として参画。教育費問題を研究。家計教育費負担に依存しつづけ成熟期を通り過ぎた日本の教育政策を、格差・貧困の改善という視点から分析し共に改善するというアクティビスト型の研究活動も展開。多様な教育機会や教育のイノベーション、学校内居場所カフェも研究対象とする。主著に『教育費の政治経済学』(勁草書房)、『子どもの貧困対策と教育支援』(明石書店,編著)など。

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