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末冨芳

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日本大学教授・こども家庭庁こども家庭審議会部会委員

報告

見解子どもの健康被害やトイレ掃除そのものへの嫌悪感を植え付けかねない、不適切指導です。子どもの権利侵害行為であり子どもの搾取です。 教員ではない職員が子どもに勝手に指導することも越権行為の疑念があります。 男子トイレを女子児童に清掃させる、セクハラでもあります。 教育基本法及びこども基本法の趣旨を理解し、子どもに適切な指導ができる教職員が限られている残念な実態が日本の学校現場にあります。 掃除は教育的意義もあり大切ですが、感染症リスクもあり、病院などでもトイレ清掃は専門スタッフが実施していますね。 学校も感染症リスクが高い場です。 トイレの本格清掃は自治体雇用の専門スタッフが担当し、児童生徒は感染症対策もしながら、軽い日常的なトイレ掃除を教育的活動として分担することが必要な時代になっているのではないでしょうか。 久留米市教委は子どもの権利実現への取組みに熱心なだけに残念な事件です。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 妹尾昌俊

    教育研究家、一般社団法人ライフ&ワーク代表理事

    見解児童を傷つけてしまっており、学校と市教委は真摯に向き合ってほしいですが、本件に限らず、不適切指導なの…続きを読む

コメンテータープロフィール

末冨芳

日本大学教授・こども家庭庁こども家庭審議会部会委員

末冨 芳(すえとみ かおり)、専門は教育行政学、教育財政学。子どもの貧困対策は「すべての子ども・若者のウェルビーイング(幸せ)」がゴール、という理論的立場のもと、2014年より内閣府・子どもの貧困対策に有識者として参画。教育費問題を研究。家計教育費負担に依存しつづけ成熟期を通り過ぎた日本の教育政策を、格差・貧困の改善という視点から分析し共に改善するというアクティビスト型の研究活動も展開。多様な教育機会や教育のイノベーション、学校内居場所カフェも研究対象とする。主著に『教育費の政治経済学』(勁草書房)、『子どもの貧困対策と教育支援』(明石書店,編著)など。

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