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曽和利光

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人事コンサルティング会社 株式会社人材研究所 代表取締役社長

報告

見解転職をしたい時にできるということ自体はとてもよいことですし、辞めることの倫理的問題とかも別にないと思います。職業選択の自由があり、自分の人生は好きなように生きればよい。 しかし、能力開発の観点からは心配です。どんな能力でも繰り返しにより処理の自動化(無意識化)ができることで「身につく」わけですが、短期間で仕事を変わると、そこまでいかないうちに止めることになります。 主観的には「飽きた」「もうできるようになった」と思って次に行こうということかもしれないのですが、「後もう少し」という状態が多い。 「飽きた」というのはまだ意識的にやってる可能性が高いからです。身についたなら、無意識ですらすらできて「楽勝」になり、快適ですらある。そこまで行かずに能力開発を止めては、それまでの努力は徐々に消えてしまい、能力が積み重なりません。

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コメンテータープロフィール

曽和利光

人事コンサルティング会社 株式会社人材研究所 代表取締役社長

愛知県豊田市生まれ、関西育ち。灘高等学校、京都大学教育学部教育心理学科。在学中は関西の大手進学塾にて数学講師。卒業後、リクルート、ライフネット生命などで採用や人事の責任者を務める。その後、人事コンサルティング会社人材研究所を設立。日系大手企業から外資系企業、メガベンチャー、老舗企業、中小・スタートアップ、官公庁等、多くの組織に向けて人事や採用についてのコンサルティングや研修、講演、執筆活動を行っている。著書に「人事と採用のセオリー」「人と組織のマネジメントバイアス」「できる人事とダメ人事の習慣」「コミュ障のための面接マニュアル」「悪人の作った会社はなぜ伸びるのか?」他。

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