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園田寿

園田寿

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甲南大学名誉教授、弁護士

報告

解説大麻は、窒素を含む土壌を好み、環境に適応する能力が高い。もともとは中央アジアで栽培が始まったと言われているが、それは何万年も前のことである。あまりにも人類との付き合いが長いため、言葉の純粋な意味での野生大麻は知られていない。スウェーデンの「植物学の父」、カロルス・リンネが、1753年に大麻草を「Cannabis.sativa」(カンナビス・サティバ)と命名した。sativaは、ラテン語で「栽培された」という意味に由来する。 世界中で自生しているとはいえ、大麻を屋内で栽培するとなると、高輝度のランプや特殊な設備などかなりの費用がかかる。消費電力も膨大なものになり、屋内での大麻栽培では、1本の大麻を栽培し「製品化」するのに、車が30km以上走行できるほどのエネルギーが必要だと言われている。こうしたコストは摘発に伴うリスクに上乗せされ、結局は末端の消費者価格を押し上げることになるのである。

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コメンテータープロフィール

園田寿

甲南大学名誉教授、弁護士

1952年生まれ。甲南大学名誉教授、弁護士、元甲南大学法科大学院教授、元関西大学法学部教授。専門は刑事法。ネットワーク犯罪、児童ポルノ規制、薬物規制などを研究。主著に『情報社会と刑法』(2011年成文堂、単著)、『改正児童ポルノ禁止法を考える』(2014年日本評論社、共編著)、『エロスと「わいせつ」のあいだ』(2016年朝日新書、共著)など。Yahoo!ニュース個人「10周年オーサースピリット賞」受賞。趣味は、囲碁とジャズ。(note → https://note.com/sonodahisashi) 【座右の銘】法学は、物言わぬテミス(正義の女神)に言葉を与ふる作業なり。

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