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松谷創一郎

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ジャーナリスト

報告

補足テレビ局における人権への取り組みは、昨年の旧ジャニーズ事務所の問題を受けて大きく前進しました。各局が人権方針を策定し、日テレも昨年11月に独自の方針を定めています。 新たな方針の実効性は、今年に入って具体的な形で表れています。2月の定例会見では、松本氏の疑惑を受けて日テレが吉本興業に人権方針に基づいた対応を求め、8月にはフワちゃんのSNS投稿問題で出演見送りを決定しました。 テレビ業界や芸能界の人権意識は、旧ジャニーズ問題を境に大きく変化しています。共同通信の報道によれば、松本人志氏の件も人権方針に照らして判断されるとのことで、同氏は厳しい立場にあると考えられます。 また、吉本興業と松本氏の間では早い段階からギャップが生じており、吉本興業は功労者への配慮と人権方針の遵守の板挟み状態にあると見られます。

コメンテータープロフィール

まつたにそういちろう/1974年生まれ、広島市出身。専門は文化社会学、社会情報学。映画、音楽、テレビ、ファッション、スポーツ、社会現象、ネットなど、文化やメディアについて執筆。著書に『ギャルと不思議ちゃん論:女の子たちの三十年戦争』(2012年)、『SMAPはなぜ解散したのか』(2017年)、共著に『ポスト〈カワイイ〉の文化社会学』(2017年)、『文化社会学の視座』(2008年)、『どこか〈問題化〉される若者たち』(2008年)など。現在、NHKラジオ第1『Nらじ』にレギュラー出演中。中央大学大学院文学研究科社会情報学専攻博士後期課程単位取得退学。 trickflesh@gmail.com

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