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フリージャーナリスト(環境、人権、戦争と平和)

報告

補足アサド氏は、人口密集地への猛空爆、大規模な不当拘束と拷問等、大虐殺の首謀者として、その戦争犯罪がICC(国際刑事裁判所)によって裁かれるべき人物です。シリアはICCに関するローマ規定の締約国ではないものの、国連安保理が付託することでICCにシリアでの戦争犯罪を調査、責任追及することを求める動きもありましたが、それに抵抗したのがロシアでした。そのロシアのプーチン大統領も今はウクライナ侵攻での戦争犯罪でICCから逮捕状が出されている立場です。なお、この記事の本筋とは外れますが、上述のシリア内戦でのICCの活用を米国は支持していたにもかかわらず、ICCがイスラエルのネタニヤフ首相らの逮捕状を出したことには、批判し圧力もかけています。こうした法の支配を軽視したダブルスタンダードこそが、様々な戦争犯罪や人道危機を引き起こしていることに、国際社会全体として反省し対応すべきでしょう。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 佐々木正明

    大和大学社会学部教授/ジャーナリスト

    解説プーチン政権が軍事外交的な中東の橋頭堡は、アサド政権ではなくシリアであるとの姿勢に転じ始めた可能性が…続きを読む

コメンテータープロフィール

志葉玲

フリージャーナリスト(環境、人権、戦争と平和)

パレスチナやイラク、ウクライナなどの紛争地での現地取材のほか、脱原発・温暖化対策の取材、入管による在日外国人への人権侵害etcも取材、幅広く活動するジャーナリスト。週刊誌や新聞、通信社などに写真や記事、テレビ局に映像を提供。著書に『ウクライナ危機から問う日本と世界の平和 戦場ジャーナリストの提言』(あけび書房)、『難民鎖国ニッポン』、『13歳からの環境問題』(かもがわ出版)、『たたかう!ジャーナリスト宣言』(社会批評社)、共著に共編著に『イラク戦争を知らない君たちへ』(あけび書房)、『原発依存国家』(扶桑社新書)など。

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