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佐々木正明

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大和大学社会学部教授/ジャーナリスト

報告

解説プーチン政権が軍事外交的な中東の橋頭堡は、アサド政権ではなくシリアであるとの姿勢に転じ始めた可能性がある。露国営メディアがそうした世論形成を図ろうとしている。 クレムリン筋が、アサド氏のモスクワ入りをいち早く認めた。露国営メディアがその一端を担った。 その時点ですでに「元大統領」という肩書きがついていた。まだ権力の法的地位があいまいな時点で、プーチン政権は政権崩壊を認めたことがある。 さらにプーチン政権は反政府勢力と連絡を取り、シリア国内の軍事基地と外交団の安全を要請した。 次は、駐露・シリア大使のアサド批判発言だ。 露国営メディア「RT」アラビア語放送が大使の単独インタビューを行った。大使はアサド氏を「恥ずべき屈辱的な逃亡だ」と痛烈に非難した。 シリア次期政権にアサド氏を守護していないと積極的にアピールしている節がある。露は新政府と交渉を行い、シリアの権益を守ろうとしているのだろう。

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  • 志葉玲

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    フリージャーナリスト(環境、人権、戦争と平和)

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コメンテータープロフィール

佐々木正明

大和大学社会学部教授/ジャーナリスト

岩手県一関市生まれ。大阪外国語大学ロシア語学科(現・大阪大学)卒業後、産経新聞社入社。モスクワ支局長、リオデジャネイロ支局長を経て、運動部次長、社会部次長などを歴任。2021年より現職。専門分野はロシア・旧ソ連諸国情勢、国際情勢に加え、オリンピック・パラリンピック、捕鯨問題などにも詳しい。フィギュアスケート関連ではNumberなどにも寄稿。単著に「シー・シェパードの正体」(扶桑社新書)「環境テロリストの正体」(新潮新書)。近著は「動物の権利」運動の正体(PHP新書)

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