補足解説にもあるように、米国はアサドを嫌っていたので、反アサド武装勢力にサウジアラビアを通じて銃火器等を供与していました。ところが、それが、いわゆる「イスラム国」にもかなり渡り、イスラム国が増長した要因の一つにもなりました。一方でウクライナと異なり、防空システムは反アサド武装勢力に与えなかったため、シリア政府軍やロシア軍の無差別な猛空爆で、大勢の市民が犠牲となりました。40万人以上と推計される地獄のような内戦で、あまりに多くの人々が殺されたことでの、国際社会、特にロシアや欧米、中国の責任はかなり重いと言えます。だからこそ、新しいシリアの平和のために、できることをすべきでしょう。シリアには、アサド政権打倒を主導したHTS以外にも武装勢力がいくつもあり、それらが今後お互いにもめないで平和的に新政権発足への動きをつくっていくことが極めて重要で、国際社会もそれをサポートしていく必要があります。
コメンテータープロフィール
パレスチナやイラク、ウクライナなどの紛争地での現地取材のほか、脱原発・温暖化対策の取材、入管による在日外国人への人権侵害etcも取材、幅広く活動するジャーナリスト。週刊誌や新聞、通信社などに写真や記事、テレビ局に映像を提供。著書に『ウクライナ危機から問う日本と世界の平和 戦場ジャーナリストの提言』(あけび書房)、『難民鎖国ニッポン』、『13歳からの環境問題』(かもがわ出版)、『たたかう!ジャーナリスト宣言』(社会批評社)、共著に共編著に『イラク戦争を知らない君たちへ』(あけび書房)、『原発依存国家』(扶桑社新書)など。
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