Yahoo!ニュース

白鳥浩

白鳥浩認証済み

認証済み

法政大学大学院教授/現代政治分析

報告

解説世代間の「分断」と「対立」を招く可能性がある。 そもそも、これまでは「シルバー民主主義」といって、投票率の高い高齢者中心の政策を提起することによって、選挙を勝ち残るという戦略をとる政治家が多かった。 ところが、コロナ禍の中でリモート・ワーク、リモート・ショッピングなどが広がる中で、この「リモート」活動に対する評価を高め、信頼できるものとして若年層や現役世代を中心にSNSやネットを通じた「リモート民主主義」といったものが出現してきたといえる。 将来投票する機会の多い「リモート民主主義」に依拠する現役の若年層に対する投資は、場合によっては「シルバー民主主義」に依拠する退役した高齢者の切り捨てにつながる可能性がある。 世代間の分断を招かないように、しっかりと議論を深める必要がある。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 末冨芳

    末冨芳認証済み

    認証済み

    日本大学教授・こども家庭庁こども家庭審議会部会委員

    見解将来を背負う子どもたちの給食費1人年約5万円と100歳以上の高齢者1人年10万円の祝金、どちらを市の…続きを読む

  • 岡部卓

    岡部卓認証済み

    認証済み

    新潟医療福祉大学教授・東京都立大学名誉教授

    補足高齢者の「100歳祝い金」などを廃止し、その財源を子ども・若者へ振り分ける。このように市長が資源配分…続きを読む

コメンテータープロフィール

白鳥浩

法政大学大学院教授/現代政治分析

日本政治法律学会理事長。博士(政治学)。日本の政治、選挙、政策変容を中心に、それとの比較で海外の政治変容にも関心を持つ。東京、地方での講義、講演、出演依頼は可能な限り喜んで引き受けている。というのも多様な地域の大学での研究、講義経験や、政治家、ジャーナリスト、研究者、市民からの示唆は、自分の糧であり、その交流は喜びである。国内では静岡大学助教授、長崎県立大学専任講師、海外では英国オックスフォード大学ニッサン日本研究所、オックスフォード大学ペンブローク・カレッジ客員フェロー、ドイツ連邦共和国マンハイム大学客員教授、ノルウェー王国オスロ大学客員研究員等、学会では日本政治学会理事なども歴任した。

白鳥浩の最近のコメント