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白河桃子

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相模女子大特任教授、昭和女子大客員教授、少子化ジャーナリスト

報告

見解男女賃金格差が大きな都道府県は、独身男性が多くなるという内閣府の資料があります。地方の独身男女がアンバランスになる根本的な理由は「男女賃金格差」や「男尊女卑な風土」です。その根本を是正しないまま、女性にだけ「嫁にきたら60万」とは、なんとも前時代的な施策です。Xやメディアが違和感を伝え、撤回になったと聞き、ほっとしました。主語を男女逆転にしてみたら、違和感に気づくはうです。男女差別にもなるメッセージを与えかねない施策であり、誰も反対せず外に出てしまうことに非常に危機感を抱いています。自治体ベースでのいわゆる「嫁こい」婚活は農業や漁業の従事者向けに、市町村ベースで行われてきました。しかし女性も仕事を持ち自立できる今、収入ゼロになる覚悟をして結婚だけをベースに移住するのは流石に無理がある。廃れたと思っていたのですが、いきなり昭和の亡霊が現れたような施策でした。

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    子育てアドバイザー/キャリアコンサルタント

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    永続家計アドバイザー/FP/大学非常勤講師

    見解女性の出生率が都心部だと低いことから、女性が地方へ移住して結婚すれば出生率が上がるはず、などと考えた…続きを読む

コメンテータープロフィール

白河桃子

相模女子大特任教授、昭和女子大客員教授、少子化ジャーナリスト

東京生まれ、慶応義塾大学。中央大学ビジネススクール MBA、少子化、働き方改革、ジェンダー、アンコンシャスバイアス、女性活躍、ダイバーシティ、働き方改革などがテーマ。山田昌弘中央大学教授とともに19万部超のヒットとなった著書「婚活時代」で婚活ブームを起こす。内閣府「男女共同参画重点方針調査会」内閣官房「第二次地方創生戦略策定」総務省「テレワーク普及展開方策検討会」内閣官房「働き方改革実現会議」など委員を歴任。著書に「ハラスメントの境界線 セクハラ・パワハラに戸惑う男たち」「御社の働き方改革、ここが間違ってます!」「『逃げ恥』にみる結婚の経済学」「女子と就活」「産むと働くの教科書」など多数。

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