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白河桃子

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相模女子大特任教授、昭和女子大客員教授、少子化ジャーナリスト

報告

見解この「選択的夫婦別姓」への賛否は今回の総裁選における「踏み絵」のような役割を果たしています。自民党の保守勢力、特に「宗教右派」と呼ばれる勢力との決別を意味するからです。多くの議員にとって「選択的夫婦別姓」は政治的声明を賭けてまでやりたい課題ではない。やりたいことは他にある。「賛成」を表明することで自分のメインイッシューや選挙の当落に支障があるなら「反対」でいい。その程度のものだったでしょう。しかし裏金問題や統一教会問題で「古い自民党」とどれだけ距離を置けるかが重要になった。今まで上の顔色を見ていた議員も賛成につく方が有利とわかったら、かなりの数が選択的夫婦別姓「賛成」に転じるのではないでしょうか? 旧保守勢力がこれほど通したくない法案だということは、選択的夫婦別姓は時代の変わり目、権力の移行を象徴するような影響力を持つイシューとも言えるのです。

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コメンテータープロフィール

白河桃子

相模女子大特任教授、昭和女子大客員教授、少子化ジャーナリスト

東京生まれ、慶応義塾大学。中央大学ビジネススクール MBA、少子化、働き方改革、ジェンダー、アンコンシャスバイアス、女性活躍、ダイバーシティ、働き方改革などがテーマ。山田昌弘中央大学教授とともに19万部超のヒットとなった著書「婚活時代」で婚活ブームを起こす。内閣府「男女共同参画重点方針調査会」内閣官房「第二次地方創生戦略策定」総務省「テレワーク普及展開方策検討会」内閣官房「働き方改革実現会議」など委員を歴任。著書に「ハラスメントの境界線 セクハラ・パワハラに戸惑う男たち」「御社の働き方改革、ここが間違ってます!」「『逃げ恥』にみる結婚の経済学」「女子と就活」「産むと働くの教科書」など多数。

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