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重見大介

重見大介

認証済み

産婦人科専門医 / 公衆衛生学修士 / 医学博士

報告

補足菜桜さんとお母さんの姿に勇気をもらったという人も多いのではないでしょうか。 医学的な補足をしておきます。 ダウン症は染色体異常の一種で、その発生率は妊婦さんの年齢が上がるほど上昇し、20代女性に比べて40代女性では10倍ほどになります。 確かに生まれつき複数の臓器に異常を抱えていて大変な治療を長年要する場合もあり、ご本人とご家族の心身の負担は小さいものではありません。 しかし、症状や合併症には幅があり、近年では医療技術の発達によって平均寿命は60歳を超えてきています。 なお、ダウン症に限らず、生まれつきの何らかの異常を持って生まれてくるお子さんは全体の3%前後と考えられており、それぞれの大変さや支援の壁があることも社会全体として認識しておきたいものです。 「誰かの希望になっていること、誰かを勇気付けられていること」は、とても素晴らしいものと考えます。今後のご活動も応援しております。

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コメンテータープロフィール

重見大介

産婦人科専門医 / 公衆衛生学修士 / 医学博士

「産婦人科 x 公衆衛生」をテーマに、女性の身体的・精神的・社会的な健康を支援し、課題を解決する活動を主軸にしている。現在は診療と並行して、遠隔健康医療相談事業(株式会社Kids Public「産婦人科オンライン」代表)、臨床疫学研究(ヘルスケア関連のビッグデータを扱うなど)に従事している。また、企業向けの子宮頸がんに関する講演会や、学生向けの女性の健康に関する講演会を通じて、「包括的性教育」の適切な普及を目指した活動も積極的に行っている。※記事は個人としての発信であり、いかなる組織の意見も代表するものではありません。

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