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千田有紀

千田有紀

認証済み

武蔵大学社会学部教授(社会学)

報告

見解眞子さんが想いを貫いて結婚したことから、妹である佳子さまに対しては「良縁」をという御両親からのプレッシャーがきつくなっていることは、想像に難くない。また報道によれば、皇室から離脱することを佳子様は強く望まれているという。であるならば、女性宮家の議論が決着するまえに、結婚してしまいたいというのが偽らざる本音だろう。 ところが「釣り合い」を考えれば、お相手は非常に限られてくるだろう。婚姻の自由という国民には保障されていることすら、ままならないとはお気の毒である。また候補にされた人も「家族も私も“まあ仕方がないかな”というふうに思っております」というのであったら(それが報道で取り上げられることを意味しているのだとしても)、なんとなく登場人物がみな幸せそうには見えなくて、淋しい気持ちにさせられてしまう。お気の毒である。

コメンテータープロフィール

千田有紀

武蔵大学社会学部教授(社会学)

1968年生まれ。東京大学文学部社会学科卒業。東京外国語大学外国語学部准教授、コロンビア大学の客員研究員などを経て、 武蔵大学社会学部教授。専門は現代社会学。家族、ジェンダー、セクシュアリティ、格差、サブカルチャーなど対象は多岐にわたる。著作は『日本型近代家族―どこから来てどこへ行くのか』、『女性学/男性学』、共著に『ジェンダー論をつかむ』など多数。

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