見解本件はそもそも女性の名前や顔写真などが報道されていたことから、興味本位の報道なのではないか、そもそも男女が逆であったらそのような報道がなされていたのかという批判があった。そのことで印象に残っている。 ところがこの記事によれば、さらに妊娠の責任を負いたくない既婚者のDV加害者が女性に中絶を強要し、当然受けるべき責任から逃れるためにストーカー規制法を利用し、さらに女性の側を逮捕させるという悪質な事件である。 メールも妊娠にかんする相談や不安を訴えるものである。当然受けるべき倫理的義務があると思うが、ストーカー規制法の違反となった。となるならば、そもそもストーカー規制法を警察が適用したことが本当に妥当だったのか、男性の言い分だけを過度に聞いたのではないか、男性の勤務先がマスコミであったことなどが関係するのではないかという疑問がわいてくる。DVの軽視を含め、警察の姿勢と責任が問われる。
コメンテータープロフィール
1968年生まれ。東京大学文学部社会学科卒業。東京外国語大学外国語学部准教授、コロンビア大学の客員研究員などを経て、 武蔵大学社会学部教授。専門は現代社会学。家族、ジェンダー、セクシュアリティ、格差、サブカルチャーなど対象は多岐にわたる。著作は『日本型近代家族―どこから来てどこへ行くのか』、『女性学/男性学』、共著に『ジェンダー論をつかむ』など多数。
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