提言至高のものへの探求は日本のお家芸。海外から来たものをより良く。カレー、洋食、中華そばなどから自動車、重工業まで。サウナでととのうもすっかりポピュラーな言葉になりました。しかしこの記事の書き出しにある銭湯の変化は生き残りをかけた業態転身。昭和の銭湯におまけで付いていたものの成長ではありません。銭湯は公衆浴場。つまりだれもが楽しめて、自宅入浴が叶わない人のための社会インフラですから、業態転身されるのは地域の銭湯消失として社会課題にもなっている状況に拍車をかけています。公衆であるためには高齢者、若年者そしてサウナは使えない持病のある方などが頼りにする場所であるべきです。その視点で至高を実現している銭湯もあります。東京都墨田区の御谷湯(みこくゆ)は車いすでも入れて、トイレ設備も充実。どんな至高の場所、銭湯にしていくか、地域の声と行政の支えと地場企業によるサスティナブルな再開発力が重要です。
コメンテータープロフィール
金沢美術工芸大学卒。インクルーシブデザインで豊かな社会化推進に格闘中。2008年、現在の字幕付きCM開始時より普及活動と制作体制の基盤構築を推進。進行ルールを構築、マニュアルとしての進行要領を執筆し、実運用指導。2013年、豊かなダイバーシティ社会づくりに貢献する会議体PARADISを運営開始。UDコンサルティング展開。2023年7月(株)電通を退職後2024年1月株式会社PARACOM設立。 災害支援・救援活動を中心に可能な限りボランティア活動に従事。ともなってDX事業開発、ノウハウやボランティアネットワーク情報を提供。会議体PARADISの事業企画開発を担います。