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佐々木亮

佐々木亮

認証済み

弁護士・ブラック企業被害対策弁護団前代表

報告

見解豊島区長がストライキについて「街にとってもプラスの話しでは全くないですし、住民の皆さまにも池袋西武を愛して下さっているお客さまに対しても決していいことではないと思います。」と述べたようです。この発言が、ストライキを行う労働組合に向けてのものだとすると、区長の不見識というほかありません。 ストライキは憲法や法律で保障された労働組合の正当な権利行使です。その結果、企業や取引先(顧客)に影響が出るわけですが、それ自体は我が国の法秩序の一環として受容しなければなりません。労働者VS使用者ですと、使用者が自ずと強いため、ストライキという伝家の宝刀を労働組合に授けているのです。もちろん、労働組合がストライキを行うことは、労働組合としても大きな決断です。そこまで追い込んだ使用者側にこそ問題があるといえます。 ストライキに不満がある場合は、使用者に向けるのが筋だと思います。

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コメンテータープロフィール

佐々木亮

弁護士・日本労働弁護団幹事長

弁護士(東京弁護士会)。旬報法律事務所所属。日本労働弁護団幹事長(2022年11月に就任しました)。ブラック企業被害対策弁護団顧問(2021年11月に代表退任しました)。民事事件を中心に仕事をしています。労働事件は労働者側のみ。労働組合の顧問もやってますので、気軽にご相談ください! ここでは、労働問題に絡んだニュースや、一番身近な法律問題である「労働」について、できるだけ分かりやすく解説していきます!2021年3月、KADOKAWAから「武器としての労働法」を出版しました。

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