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佐々木正明

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大和大学社会学部教授/ジャーナリスト

報告

解説ロシア領内での長射程ミサイル「ATACMS」の使用許可をめぐっては、ウクライナメディア「RBKウクライナ」がウクライナ国防筋の話として、初めて露領内の目標を攻撃したと報じている。 もしこれが事実であれば、プーチン政権による核兵器の威嚇に口実を与える可能性が出てきた。 戦争のエスカレーション化は避けられず、ブラジルのG20に出席しなかったプーチン大統領の次なる一手が注目される。 プーチン氏が承認したこの大統領令によれば、敵国の侵略を抑止することは「国家の最優先事項の1つであり、核兵器を含む露の軍事力全体によって確保される」としている。 核兵器使用の条件として、露領内への「弾道ミサイル発射」も含まれ、核の脅威よって、ATACMSの使用を阻もうとしているのがわかる。 露領内のATACMSの射程範囲内には225の軍事施設があり、事実上これが攻撃可能に。戦況を変えるゲームチェンジャーになりうる。

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コメンテータープロフィール

佐々木正明

大和大学社会学部教授/ジャーナリスト

岩手県一関市生まれ。大阪外国語大学ロシア語学科(現・大阪大学)卒業後、産経新聞社入社。モスクワ支局長、リオデジャネイロ支局長を経て、運動部次長、社会部次長などを歴任。2021年より現職。専門分野はロシア・旧ソ連諸国情勢、国際情勢に加え、オリンピック・パラリンピック、捕鯨問題などにも詳しい。フィギュアスケート関連ではNumberなどにも寄稿。単著に「シー・シェパードの正体」(扶桑社新書)「環境テロリストの正体」(新潮新書)。近著は「動物の権利」運動の正体(PHP新書)

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