補足『らんま1／2』は今見ると豪華な声優陣ですが、1989年にスタートした当時は山口勝平さん、林原めぐみさん、井上喜久子さん、高山みなみさんと新人でした。山口さんは『魔女の宅急便』のトンボのオーディションに先に受かっていましたが、世に出たのは『らんま』が初めてで、まだバイトをしていたそうです。現在に至るまでの皆さんの活躍を見るにつけ、キセキの世代的なレベルだったように思います。 男の乱馬が水をかぶると、女のらんまになってしまう設定。オーディションでは1人の声優が声を変えてやったり、声は変えずに演じ分けたり、いろいろなパターンが試された末に、山口さんと林原さんが別々にやる形になったとか。結果的にすべてがうまく回っての名作となりました。 SNSの時代に32年ぶりの新作。林原さんは昔のイベントでお客さんと言い合いをした逸話もありますが、今回のコメントにも変わらぬ“らしさ”がありますね。
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コメンテータープロフィール
埼玉県朝霞市出身。オリコンで雑誌『weekly oricon』、『月刊De-view』編集部などを経てフリーライター＆編集者に。女優、アイドル、声優のインタビューや評論をエンタメサイトや雑誌で執筆中。監修本に『アイドル冬の時代 今こそ振り返るその光と影』『女性声優アーティストディスクガイド』（シンコーミュージック刊）など。取材・執筆の『井上喜久子17才です「おいおい！」』、『勝平大百科 50キャラで見る僕の声優史』、『90歳現役声優 元気をつくる「声」の話』（イマジカインフォス刊）が発売中。
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