主人公、四谷みこ役に原菜乃華!大ヒットホラーコメディ漫画「見える子ちゃん」が実写映画化
ある日突然、霊が見えるようになってしまった女子高生を主人公にした、泉朝樹によるホラーコメディ漫画「見える子ちゃん」が、実写映画化されることが決定した。 【写真を見る】突然、見えるようになった霊を無視し続ける女子高校の日常を描く「見える子ちゃん」 泉がSNSで発表した第1話が大きな話題を呼び、2018年に「ComicWalker(現:カドコミ)」で連載が開始された「見える子ちゃん」。カドコミ、ニコニコ漫画、pixivコミックでの累計閲覧数は8,500万回を超え、国内累計発行部数は300万部を突破。13言語で翻訳出版され、全世界で多くのファンに愛される人気作品となっている。 突然見えるようになった霊に怯えながらも、それを無視し続ける高校生。そんな主人公、四谷みこ役に決定したのは、メジャー映画では初単独主演となる原菜乃華だ。『すずめの戸締まり』(22)でヒロインの声優に抜擢され、2023年にはNHK大河ドラマ「どうする家康」に出演し、同年公開の『ミステリと言う勿れ』では第47回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。今年2024年には『恋わずらいのエリー』でW主演を務め、今後の待機作として実写【推しの子】」、そして2025年度前期のNHK連続テレビ小説「あんぱん」ではヒロインの妹役としての出演も決定している。 今回の主演について原は、「なんて斬新で面白い設定なんだろうと一瞬で虜になってしまったんです。ホラー映画なのに、ただひたすら霊を無視する役どころで、脚本を読んだ時、笑いが止まりませんでした。青春、コメディ、ヒューマンドラマがすべて詰まった、全く新しいホラー映画になると思いますので、楽しみにしていただけたらうれしいです!」と作品にかける熱いコメントを寄せた。 脚本、監督を担うのは、『予告犯』(15)、『忍びの国』(17)をはじめ多くのヒット作品を手掛ける、中村義洋。『仄暗い水の底から』(02)、『残穢(ざんえ)―住んではいけない部屋―』(16)などでの恐怖表現に定評のある中村が、これまでのホラーとはまた一風変わった緊張感と青春映画としての爽やかさを併せ持つ新たなエンタテインメント作品に挑む。中村は、「人の目ってこんなに丸くなるのか!?と(原菜乃華さんには)驚愕させられました。この目ん玉にさせる恐怖を作りださねばならない、という並々ならぬプレッシャーで撮影に挑んだ次第です。これまであまり見たことのない、上質なトンデモ映画になっていると思います」と手応えを覗かせた。 続いて、原作者の泉も「漫画と実写映画では媒体も表現方法も違うので最初は正直期待と不安が半々でしたが、中村義洋監督と聞いたとたん期待の気持ちが一気に跳ね上がったのを覚えています。原さんに現場でお会いした時、『あ、みこだ!』と第一声でぽろっと出るほど、みことのシンクロ度高めで不思議な感覚でした。原作者ではありますが、いちホラー映画ファンとして、見える子ちゃん原作とはまた違った形でどんな新しい映画になるのかとても楽しみです」と語り、実写映画化への期待を寄せる。 本作の公開は2025年初夏を予定。さらなる続報に期待してほしい。 ■<コメント> ●原菜乃華(四谷みこ役) 「映画『見える子ちゃん』で四谷みこ役を務めさせていただきます、原菜乃華です。みこ役でお話をいただけてとてもうれしかったのを覚えています。なんて斬新で面白い設定なんだろうと一瞬で虜になってしまったんです。ホラー映画なのに、ただひたすら霊を無視するという役どころで、脚本を読んだ時、笑いが止まりませんでした。中村監督とご一緒させていただくことは緊張とワクワクでいっぱいでした。現場で演出をつけてくださる時、大御所の監督さんなのに必ず走って近くまで来て、目を見て指示をだしてくださるお姿が素敵でした。実はホラーが苦手とおっしゃられて、とても陽気な監督のおかげで楽しい撮影でした。青春、コメディ、ヒューマンドラマがすべて詰まった、全く新しいホラー映画になると思いますので、楽しみにしていただけたらうれしいです!」 ●中村義洋(脚本&監督) 「コロナ禍真っ最中の四年前、こんな時こそ笑える映画をと思っていたところに、プロデューサーから今回の原作コミックを渡され、『いやぁ、いまホラーはちょっと』と渋々ページをめくって1分後、私は『あ。これはやる。絶対やります』と即答していました。怖いのに笑える。前からやりたかったやつです。しかしこれが実に難易度が高い。わかりますか。『めっちゃ笑えるけど怖くない』でもなく『チョー怖過ぎて笑えない』でもダメなんです。私は監督デビュー以来培ってきた『なにが怖いか』、『どう見えるか』を総動員して挑むことにしました。一方で笑いの鍵となるのがリアクションです。しかし今作の主人公の武器は『無視』一択。変顔で乗り切ることはできません。また、涼しい顔をしつつも実は怖がっているなんて、俳優としては相当な技量が求められます。それなら、原菜乃華さんではないか、そう思ってオーディションにお呼びしたんですが、目を見開いてくださいとお願いしたところ、人の目ってこんなに丸くなるのか!?と驚愕させられました。これでイケる!と思ったと同時に、この目ん玉にさせる恐怖を作りださねばならない、という並々ならぬプレッシャーで撮影に挑んだ次第です。というわけで、これまであまり見たことのない、上質なトンデモ映画になっていると思いますので楽しみにお待ちください」 ●泉朝樹(原作) 「映画化のお話を頂いた時、漫画と実写映画では媒体も表現方法も違うので最初は正直期待と不安が半々でしたが、中村義洋監督と聞いたとたん期待の気持ちが一気に跳ね上がったのを覚えています。『仄暗い水の底から』も『残穢(ざんえ)―住んではいけない部屋―』も大好きで、『中村監督の新作ホラーが観れるぞ!』と何故か客観的な感情でワクワクしました。主演が原菜乃華さんに決まった時も、自分の中ではしっくりきた感覚があって、みこの普通の女子高生でありつつ怪異を無視する女の子というのも実写としてスッと想像できたので心配はいらないなと。映画の撮影現場にお邪魔させていただき、たくさんの方が作品に関わっているのを肌で感じられて大変刺激がありました。原さんに現場でお会いした時も『あ、みこだ!』と第一声でぽろっと出るほど、みことのシンクロ度高めで不思議な感覚でした。原さんはやさしい空気感を持った方だなという印象で、ワタシが持参した台本にサインをお願いした時に原さんの台本にみこの絵も描かせていただき、とても喜んでくださったのがうれしかったです。原作者ではありますが、いちホラー映画ファンとして、見える子ちゃん原作とはまた違った形でどんな新しい映画になるのかとても楽しみです」 文/平尾嘉浩