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斎藤秀俊

斎藤秀俊認証済み

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水難学者/工学者 長岡技術科学大学大学院教授

報告

補足夜半過ぎの鹿島港沖の気象、海象を確認すると、南西の風が強まって気温が上昇している様子がうかがえます。波の高さは1メートル強で強く荒れていたわけではなさそうですが、波向が北からの波と西からの波がぶつかり合っているようにも感じます。  要するに複雑な波の様子が現場では見られた可能性が高くて、漁船転覆の一つの要因に考えられるかもしれません。  現場付近の海水温は黒潮の影響で高くて20度ほど。救命胴衣を着装してカッパなどで保温ができていれば海面に浮いて救助を待つことも可能な海水温です。

コメンテータープロフィール

斎藤秀俊

水難学者/工学者 長岡技術科学大学大学院教授

ういてまて。救助技術がどんなに優れていても、要救助者が浮いて呼吸を確保できなければ水難からの生還は難しい。要救助側の命を守る考え方が「ういてまて」です。浮き輪を使おうが救命胴衣を着装してようが単純な背浮きであろうが、浮いて呼吸を確保し救助を待てた人が水難事故から生還できます。水難学者であると同時に工学者(材料工学)です。水難事故・偽装事件の解析実績多数。風呂から海まで水や雪氷にまつわる事故・事件、津波大雨災害、船舶事故、工学的要素があればなおさらのこのような話題を実験・現場第一主義に徹し提供していきます。オーサー大賞2021受賞。講演会・取材承ります。連絡先 jimu@uitemate.jp

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