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斎藤秀俊

斎藤秀俊認証済み

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水難学者/工学者 長岡技術科学大学大学院教授

報告

補足「プールには児童36人と教員3人」  水泳指導時の指導・監視体制としての人数としては適切だったように、この数字からは判断できるように思います。  4年生男児が水深130 cmほどのところのプールで沈んでいたこと、直近で教員に水中で補助があったことを読んで考えると、もしかしたら単純な溺水であったようにも考えがちです。  男児の身長がどれくらいであったか、直近の補助がなぜそうせざるを得ない状況になったのか、丁寧に見ていかなければならないと思います。  小学校のプールが使えずに近所の代替のプールを水泳授業に使うことは、全国的にそういう方向に向かっています。今回の事故がなぜ、どのように発生したのか、しっかりとした解析が行われ、早急に事故防止に関する情報共有が行われなければ、全国の子どもたちも教員も保護者もプール授業が怖くなり、気持ちが離れていくかもしれません。

コメンテータープロフィール

斎藤秀俊

水難学者/工学者 長岡技術科学大学大学院教授

ういてまて。救助技術がどんなに優れていても、要救助者が浮いて呼吸を確保できなければ水難からの生還は難しい。要救助側の命を守る考え方が「ういてまて」です。浮き輪を使おうが救命胴衣を着装してようが単純な背浮きであろうが、浮いて呼吸を確保し救助を待てた人が水難事故から生還できます。水難学者であると同時に工学者(材料工学)です。水難事故・偽装事件の解析実績多数。風呂から海まで水や雪氷にまつわる事故・事件、津波大雨災害、船舶事故、工学的要素があればなおさらのこのような話題を実験・現場第一主義に徹し提供していきます。オーサー大賞2021受賞。講演会・取材承ります。連絡先 jimu@uitemate.jp

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