プールで溺れた小学生死亡、高知 事故前、教員が泳力を校長に伝達
高知市立小学校の児童が5日、水泳授業中にプールで溺れ救急搬送される事故があり、高知市教育委員会は6日、児童が小学4年男児で5日に死亡したと発表した。男児が通う市立長浜小のプールは設備の故障で使用できず、4~6年生は近隣の市立南海中のプールで授業していた。 【写真】プールのマニュアル策定37% 学童保育、事故防止 23年
市教委によると、5日午前11時前、泳ぎの練習をしていた男児が深さ約130センチのプールサイド付近で溺れているのを他の児童2人が見つけ、引き上げた。当時、プールには児童36人と教員3人がいた。教員らは、男児が引き上げられるまで溺れたことに気付かなかったという。 男児は泳ぎが得意でないグループで練習していた。市教委の6日の説明によると、男児は事故前にも同じプールで教員に水中で抱きかかえられたことがあり、教員は校長に男児の泳力に問題があると伝えていた。 溺れた場所は、小学校のプールの最も深い水深よりさらに10センチほど深かったという。高知市の桑名龍吾市長は「早急に教育現場の総点検を行うよう教育委員会に指示をした」とコメントを出した。