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大津秀一

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緩和ケア医師

報告

見解末期の胃がんによる死と報道されています。「入院当初から重篤な状態で、一時は持ち直すなどしていた」とありますが、末期がんで死期が迫っているときは状態にしばしば波が生じるので、これはよくある経過ということになります。またがんで死期が迫ると、見当識障害やせん妄といった時間・場所・人の感覚があいまいになったり、意識が混濁・変容したりすることが頻繁に起こるため、実際に話したりみたりした方々による、意識や精神の状態はどうだったのかという情報が今後注目されるでしょう。本人への医師からの説明や自身の身体の変化から、死の到来がほどなくであることを意識しての行動と推測されるものでしょう。

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コメンテータープロフィール

岐阜大学医学部卒業。緩和医療専門医。日本初の早期緩和ケア外来専業クリニック院長。早期からの緩和ケア全国相談『どこでも緩和』運営。2003年緩和ケアを開始し、2005年日本最年少の緩和ケア医となる。緩和ケアの普及を目指し2006年から執筆活動開始、著書累計65万部(『死ぬときに後悔すること25』他)。同年笹川医学医療研究財団ホスピス緩和ケアドクター養成コース修了。ホスピス医、在宅医を経て2010年から東邦大学大森病院緩和ケアセンターに所属し緩和ケアセンター長を務め、2018年より現職。内科専門医、老年病専門医、消化器病専門医。YouTubeでも情報発信を行い、正しい医療情報の普及に努めている。

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