Yahoo!ニュース

大津秀一

大津秀一認証済み

認証済み

緩和ケア医師

報告

補足山川さん、治療を頑張られているようですね。効果も出ているようで良いことだと思います。別記事で報道されていますが、山川さんはタグリッソという内服の肺がん治療薬を使用されているとのことです。この薬は「分子標的薬」と言って、がん細胞が増殖するメカニズム等に対して作用するものです。ただそのメカニズムが身体の他の部位に作用することもあり、タグリッソなどの系統の薬は皮膚に変化をもたらすことが知られています。皮疹が持続したのにはそのような理由があります。 治療の副作用において大切なのは我慢しないで相談することです。最近は副作用への対処も進歩していますし、まずは担当医や関わってくれている医療スタッフに相談することが解決の糸口となります。口内の様々な変化も決定的な対処はないものの、清潔を保ち保湿を励行するなどの方法が知られています。 山川さんの治療、そして大切な歌手活動が引き続きうまくいくことを願います。

コメンテータープロフィール

岐阜大学医学部卒業。緩和医療専門医。日本初の早期緩和ケア外来専業クリニック院長。早期からの緩和ケア全国相談『どこでも緩和』運営。2003年緩和ケアを開始し、2005年日本最年少の緩和ケア医となる。緩和ケアの普及を目指し2006年から執筆活動開始、著書累計65万部(『死ぬときに後悔すること25』他)。同年笹川医学医療研究財団ホスピス緩和ケアドクター養成コース修了。ホスピス医、在宅医を経て2010年から東邦大学大森病院緩和ケアセンターに所属し緩和ケアセンター長を務め、2018年より現職。内科専門医、老年病専門医、消化器病専門医。YouTubeでも情報発信を行い、正しい医療情報の普及に努めている。

大津秀一の最近のコメント