梅宮アンナ、まさかの緊急入院で「肺炎」の診断「抗がん剤がいったん延期になりました」【独白連載】
こんにちは、梅宮アンナです。私はステージⅢAの「浸潤性小葉がん」を治療中です。7月31日にスタートした抗がん剤「術前化学療法」のうち「AC療法」が終了したところで、アクシデントが発生しました。そのご報告です。 【独占連載「アンナの日々」#3】
思いがけない発熱、診断は肺炎。抗がん剤が延期になりました
9月25日から「術前化学療法」の2ステップめ「パクリタキセル」をスタートする予定でしたが、その直前の23日、突如として発熱に見舞われました。しかも39度8分という超高熱。これはコロナに感染したなと思い、24日の朝に病院に連絡を取ってもらったら、すぐに発熱外来に来てくださいと言われましたが、もうだるくてだるくて、動けなくて。結局14時過ぎにたどり着きましたが、コロナもインフルエンザも陰性で。じゃあ何?と こんな高熱、私の人生初です。咳はないものの、ひどい倦怠感、そして血圧も異常に低くて。90⁻57くらいですね、普段は110⁻80ほどの健康児ですが。病院に着くやいなやレントゲンをすぐ取って、そのあと気管支鏡での肺の検査もあって、その結果が今日30日に確定しましたが、カリニ肺炎でした。少し動くと血中酸素濃度も90%を割ってしまい、鼻に酸素を入れる「鼻カニューレ」を24時間ずーっとつけています。これがないと苦しいのです。ひどい貧血も併発しています。 主治医の説明では、予防は行っていたもののカリニ肺炎(いまでは「ニューモシスチス肺炎」と呼ばれます)を発症したと。免疫を抑制する治療を受ける移植後や、膠原病の方、私みたいに抗がん剤で免疫が低下している方、そしてHIV感染者の方に好発する病気で……「ええっ、先生、私HIVですか?」って思わず聞いちゃったら「違います」と冷静にお返事をいただきました。先生はいつでもクールです。 このカリニ肺炎の治療薬としてバクタという薬を1日12錠飲むのですが、これがまあ、食欲が失せてしまうのです。いまはがんの治療スタート以来初の、食欲がないという状態にあり、非常に強いダメージを受けています。 こんな経緯で私の治療計画は変更になりました。10月5日には主婦の友社のイベントにゲストでお招きいただいていましたが、今回は苦渋の決断で、中止とさせていただくご案内をお送りしたところです。このあとどういう治療になっていくかは、いまはちょっと未知です。このカリニ肺炎をいったん治療してからまた抗がん剤に戻るのかもしれないし、抗がん剤をスキップして次の手術に進むのかもしれない、まったく見えません。