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荻島弘一

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サッカーやオリンピックなど取材するスポーツライター

報告

見解鮫島選手の登場は、衝撃的でした。国内での代表デビューは15年前の親善試合。左サイドを攻め上がる姿に驚きました。後傾で内また、いわゆる「女の子走り」でした。それでも回転の速さと細かなダッチで、ドリブルは見事。試合後は髪の毛を整え、薄化粧で報道陣の前に現れました。いい意味で力の抜けたコメントに、新しいタイプのなでしこ戦士をみました。 代表選手の多くは、男子と一緒にボールを蹴っていた時代。良くも悪くも幼少期から「男の子に負けない」と思っていたはずです。ただ、最初から女子チームで、当初考えてもいなかった代表になった鮫島選手は常に「自然体」でした。誤解を恐れず言えば「サッカーをする女子選手」ではなく「女子サッカーをする選手」だったのです。 本人のキャラクターもあって「なでしこ」の魅力が広まり、多くの女の子にとって身近になったのは間違いありません。サッカーが、鮫島選手によって彩られたのだと思います。

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  • 元川悦子

    スポーツジャーナリスト

    見解2011年女子W杯優勝メンバーで、国際Aマッチ114出場5ゴールという結果を残してきた鮫島彩選手も間…続きを読む

コメンテータープロフィール

荻島弘一

サッカーやオリンピックなど取材するスポーツライター

1960年、東京都生まれ。大学卒業後、日刊スポーツ新聞社入社。整理部を経てスポーツ部に配属され、サッカー、ラグビー、水泳、柔道、レスリングなど幅広く担当。サッカーは日本リーグ時代から、プロ化への激動を取材。95年からデスクとなり、出版社編集長を経て06年に編集委員として現場復帰した。2020年東京五輪・パラリンピックは招致段階から取材、従来の伝統的な五輪競技に加えて、スケートボード、サーフィンなど新しいスポーツも担当した。20年に定年を迎えて同社を退社、現在はフリーとして活動する。

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