大岩ジャパン、パリ五輪代表メンバー18人発表 4大会ぶりOAなし…松木玖生ら落選
FOOTBALL ZONE
見解OA枠の使用見送りも含めて、今回のメンバー発表までには相当な苦労があったと思います。ただ、これは日本だけではありません、アルゼンチンも、スペインも、開催国フランスですら各クラブとの交渉は難航していました。これが、五輪サッカーの現状です。 8月の酷暑のもと、中2日で最大6試合。選手の疲労は相当なものです。シーズン前の準備期間であるとともに、選手のコンディションを考えればクラブが招集に応じないのも当然です。スペインも欧州選手権の主力組は五輪に選ばず、入ったのは控え組の選手ばかり。IOCは全競技に「最高の選手の参加」を求めていますが、サッカーが応じているとは思えません。 今回はブラジルもドイツもイタリアも予選で敗退しました。いわゆるサッカー大国が出場しないことも、世界のサッカー界の五輪離れを象徴しているような気がします。五輪サッカーの限界が近いのかもしれません。
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1960年、東京都生まれ。大学卒業後、日刊スポーツ新聞社入社。整理部を経てスポーツ部に配属され、サッカー、ラグビー、水泳、柔道、レスリングなど幅広く担当。サッカーは日本リーグ時代から、プロ化への激動を取材。95年からデスクとなり、出版社編集長を経て06年に編集委員として現場復帰した。2020年東京五輪・パラリンピックは招致段階から取材、従来の伝統的な五輪競技に加えて、スケートボード、サーフィンなど新しいスポーツも担当した。20年に定年を迎えて同社を退社、現在はフリーとして活動する。