補足こうしたエコーチェンバーに、匿名のアカウントだけでなく、実名の議員や弁護士、元官僚、作家、ネットテレビに出演するコメンテーターなどが加わっている事実があります。このような有名人や知識人たちが加わることで、極端な思想が信用されやすくなっているのではないでしょうか。 記事内にある「ある団体」がどの団体を指しているかはわかりませんが、昨年からネット上では若年女性を支える活動を行う団体への「疑惑」をきっかけに大量の誹謗中傷や真偽不明情報の拡散が行われ、実際の活動の現場でも嫌がらせが行われました。 路上で大声を上げる、盗撮する、団体スタッフが歩行者の邪魔をしているように見せるために動画撮影する、などの行為があり、ネット上で誹謗中傷のために使われている言葉を叫ぶ妨害者もいました。ネット上でのエコーチェンバーによる中傷が、実際の迷惑行為につながっているケースがすでにあるということです。
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コメンテータープロフィール
ライター/主に性暴力の取材・執筆をしているフェミニストです/1980年東京都品川区生まれ/Yahoo!ニュース個人10周年オーサースピリット大賞をいただきました⭐︎ 著書『たまたま生まれてフィメール』(平凡社)、『告発と呼ばれるものの周辺で』(亜紀書房)『「ほとんどない」ことにされている側から見た社会の話を』(タバブックス)/共著『災害と性暴力』(日本看護協会出版会)『わたしは黙らない 性暴力をなくす30の視点』(合同出版)/2024年5月発売の『エトセトラ VOL.11 特集:ジェンダーと刑法のささやかな七年』(エトセトラブックス)で特集編集を務める