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解説北朝鮮が公開した写真を分析すると、火星19は固体燃料3段式ICBMであり、火星18と形状が酷似した大型化バージョンだと言えます。使用する発射車両は11軸22輪で火星17と同じもので、固体燃料ICBM用のコールドランチに対応したミサイル収納筒であるキャニスターが追加されています。 北朝鮮は今回の試射でミサイルにオンボードカメラを搭載し、各段の切り離しを撮影しています。第3段切り離しの写真で手前にある部品がPBV(Post-Boost Vehicle:ポストブーストビークル)のノズルの部品らしきものに見えるので、そうだとするとMIRV(複数個別誘導再突入体)の搭載を視野に入れていることになります。ただし今回の試射では複数弾頭は確認されていません。 おそらく北朝鮮は核弾頭をあまり小型化できておらず、MIRVを搭載するために火星18をそのまま大型化したものが火星19なのだと考えられます。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 山口亮

    東京国際大学国際戦略研究所准教授

    見解今回北朝鮮が発射した「火星19」は同じ固体燃料式ICBMである「火星18」と「共に運用することになる…続きを読む

  • 高橋浩祐

    米外交・安全保障専門オンライン誌「ディプロマット」東京特派員

    見解1つ疑問が残る。北朝鮮は結局、今回の新型ICBM「火星19」の発射実験では、9月に公開した12軸24…続きを読む

コメンテータープロフィール

弾道ミサイル防衛、極超音速兵器、無人兵器(ドローン)、ロシア-ウクライナ戦争など、ニュースによく出る最新の軍事的なテーマに付いて兵器を中心に解説を行っています。

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