解説昨日、キーウのアメリカ大使館は「ロシア軍が大規模攻撃する恐れあり」と大使館を閉鎖し、ウクライナメディアは「ロシアのアストラハン州のカプースチン・ヤールで新型弾道ミサイル『RS-26ルベーシュ』を発射準備」と報じていました。両方ともこれの兆候を掴んでいて、核攻撃を警戒していたのでしょう。ただし実際に発射されたのは核弾頭ではなく、通常弾頭ないし試験用の模擬弾頭で、威嚇目的の脅しの発射でした。 カプースチン・ヤールからドニプロペトロウシクまで約800kmです。射程6000~1万kmのICBMで攻撃するには高角度で発射するロフテッド軌道で撃ち込まれたものと思われます。 ロシアはおそらくICBMを撃ち込んだ絵そのものが欲しかったのでしょう。報告されている映像からは6本の再突入する弾道の軌跡が見えています。ウクライナ空軍の発表ではICBM1発飛来だったので、MIRV(複数個別誘導再突入体)です。
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弾道ミサイル防衛、極超音速兵器、無人兵器(ドローン)、ロシア-ウクライナ戦争など、ニュースによく出る最新の軍事的なテーマに付いて兵器を中心に解説を行っています。
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