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大場紀章

大場紀章認証済み

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エネルギーアナリスト/ポスト石油戦略研究所 代表

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解説これは凄いですね。昨年ハシゴを一度外されていますし、103万円の壁でも相当な譲歩をさせられているので、こちらは飲めないのではとも思っていたのですが、遂に実現する運びとなるのでしょうか。それほど少数与党というのは意思決定権がなく、キャスティングボートを握る国民民主党が今強いということなのでしょう。 報道では暫定税率廃止の合意ということで、トリガー条項の発動ではなく、ただ廃止ということなら、恒久的な措置となるのか。トリガーの場合は福島復興の評価等も争点になる可能性があります。 現在の間接補助金体制は、制度的なコストが大きく、価格が固定されて市場メカニズムが働かず、消費者が世界のエネルギー情勢を知る機会を奪います。また、業界と政府の関係を歪めます。 生活者としてはありがたいですが、ガソリン減税は電動化によるエネルギー安全保障・自給率改善にはマイナスで、国際的な批判もありそうです。

コメンテータープロフィール

大場紀章

エネルギーアナリスト/ポスト石油戦略研究所 代表

大場紀章 (おおば・のりあき) – 1979年生まれ。京都大学理学研究科修士課程修了。同博士課程退学。民間シンクタンク勤務を歴て現職。株式会社JDSCフェロー。専門は、化石燃料供給、エネルギー安全保障、次世代自動車技術、物性物理学。著書に『シェール革命―経済動向から開発・生産・石油化学』(共著、エヌ・ティー・エス)、『コロナ後を襲う世界7大危機 石油・メタル・食糧・気候の危機が世界経済と人類を脅かす』(共著、NextPublishing Authors Press)等

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