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饒村曜

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気象予報士

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補足「梅雨末期豪雨」という言葉があります。梅雨末期になると大雨によって大災害が発生することが梅雨前期に比べて多くなることからできた言葉ですが、時期だけの話ではありません。真夏に近い梅雨末期は梅雨前半に比べて、気温がかなり高くなっており、その分だけ、含んでいる水蒸気の量が多くなることから大雨になりやすいのです。 今年は、全国的に梅雨入りが遅れ、梅雨が始まったばかりですが、日本周辺の海面水温は、平年より早いペースで上昇しており、すでに大気中に含まれている水蒸気の量が増えています。事実上の梅雨末期ですので、大雨に警戒が必要です。

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  • 大隅智子

    気象解説者/気象予報士/防災士

    補足梅雨前線の活動が活発になっていて、1日(月)未明、広島県廿日市市津田や山口県美祢市などでは、1時間に…続きを読む

コメンテータープロフィール

1951年新潟県生まれ。新潟大学理学部卒業後に気象庁に入り、予報官などを経て、1995年阪神大震災のときは神戸海洋気象台予報課長。その後、福井・和歌山・静岡・東京航空地方気象台長など、防災対策先進県で勤務しました。自然災害に対しては、ちょっとした知恵があれば軽減できるのではないかと感じ、台風進路予報の予報円表示など防災情報の発表やその改善のかたわら、わかりやすい著作などを積み重ねてきました。2015年6月新刊『特別警報と自然災害がわかる本』(オーム社)という本を出版しました。

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