補足気象庁での雪か雨の判別は、東京と大阪を除いて、観測員の目視観測から機械による自動観測に変わっています。このため、雨に少し雪が混じった「雨に近いみぞれ」が一瞬降っただけで雪と判別されます。 正確になったのですが、これまでより雪と判別することが多くなることから、初雪の発表は早くなりました。初雪の平年値は、新しい観測に合わせて作り直していますので、平年より早い・遅いはそのまま使えますが、昔の記録との比較はできません。
コメンテータープロフィール
1951年新潟県生まれ。新潟大学理学部卒業後に気象庁に入り、予報官などを経て、1995年阪神大震災のときは神戸海洋気象台予報課長。その後、福井・和歌山・静岡・東京航空地方気象台長など、防災対策先進県で勤務しました。自然災害に対しては、ちょっとした知恵があれば軽減できるのではないかと感じ、台風進路予報の予報円表示など防災情報の発表やその改善のかたわら、わかりやすい著作などを積み重ねてきました。2024年9月新刊『防災気象情報等で使われる100の用語』(近代消防社)という本を出版しました。
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