Yahoo!ニュース

西山隆行

西山隆行

認証済み

成蹊大学法学部政治学科教授

報告

見解民主党にとって悲劇的な討論会でしたが、バイデンの発言を文字で読んでみると印象は変わります。体調を整えることができなかったのが最大の失敗で、その他の能力という点では本人はまだまだいけると考えているでしょう。 この段階でバイデンに降りろというのは簡単ですが、撤退要請をする人は代役をどう考えているのでしょうか。バイデンが下りる可能性を考えるならば、副大統領のハリスを育てるよう、早くから提唱しておくべきでした。ハリスは不法移民問題という重大問題を委ねられて結局成果を出せませんでしたが、せめてもう少し他の経験も積ませるよう、リベラル派も提唱すべきでした。そうであれば、バイデンへの撤退要請にももう少し説得力が出たと思います。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 渡辺亮司

    米州住友商事ワシントン事務所 調査部長

    見解テレビ討論会で高齢問題が再燃したバイデン大統領に対する撤退圧力は討論会から一夜明けた本日も収まってい…続きを読む

  • 前嶋和弘

    上智大学総合グローバル学部教授

    補足新聞の論説で政治が変わる時代はすでにかなり前に終わっていますが、それでもこのようにいろいろなところに…続きを読む

コメンテータープロフィール

西山隆行

成蹊大学法学部政治学科教授

専門は比較政治・アメリカ政治。東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了、博士(法学)。主要著書に、『〈犯罪大国アメリカ〉のいま:分断する社会と銃・薬物・移民』(弘文堂、2021年)、『格差と分断のアメリカ』(東京堂出版、2020年)、『アメリカ政治入門』(東京大学出版会、2018年)、『アメリカ政治講義』(ちくま新書、2018年)、『移民大国アメリカ』(ちくま新書、2016年)、『アメリカ型福祉国家と都市政治―ニューヨーク市におけるアーバン・リベラリズムの展開』(東京大学出版会、2008年)などがある。

関連リンク(外部サイト)

西山隆行の最近のコメント