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西山隆行

西山隆行

認証済み

成蹊大学法学部政治学科教授

報告

補足米大統領選に向けての第一回候補者討論会でのバイデンのパフォーマンスは悪かったですが、バイデンが下りたとしても問題は残ります。今は予備選挙期間中なので、各州の州務長官と政党組織で対応を協議するのが第一です。予備選挙実施終了後から全国党大会の指名投票日の間であれば、党大会に集った各州選出の代議員の話し合いに委ねられることになるでしょう。いずれにせよ、大混乱に陥ることは間違いありません。 代わりの候補と待望論があるのは、ギャビン・ニューサム(カリフォルニア州知事)、グレッツェン・ホイットマー(ミシガン州知事)などでしょうが、副大統領のカマラ・ハリスをさしておいて彼らを選んでよいのかという問題があります。ハリスの評判がもう少し良ければ政権一期目に禅譲されていたはずだと指摘されることもあるほど、ハリスの指導力には疑問が呈されています。民主党の混乱は続きそうです。

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  • 高橋和夫

    国際政治学者/先端技術安全保障研究所会長

    補足バイデンは次のテレビ討論会での逆転をもくろんでいるのだろうか。1960年の大統領選挙で民主党のケネデ…続きを読む

コメンテータープロフィール

西山隆行

成蹊大学法学部政治学科教授

専門は比較政治・アメリカ政治。東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了、博士(法学)。主要著書に、『〈犯罪大国アメリカ〉のいま:分断する社会と銃・薬物・移民』(弘文堂、2021年)、『格差と分断のアメリカ』(東京堂出版、2020年)、『アメリカ政治入門』(東京大学出版会、2018年)、『アメリカ政治講義』(ちくま新書、2018年)、『移民大国アメリカ』(ちくま新書、2016年)、『アメリカ型福祉国家と都市政治―ニューヨーク市におけるアーバン・リベラリズムの展開』(東京大学出版会、2008年)などがある。

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