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西山隆行

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成蹊大学法学部政治学科教授

報告

トランプは先月、自らが「逮捕される」と予告しましたが、今は大陪審によって起訴された状態です。法律専門家は起訴、告発、逮捕などの概念を厳密に区別しますが、逮捕は呼び出し等に応じなかった場合などに命じられる可能性があるものです。トランプの代理人は(司法取引にも応じずに)争う方針だということで、逮捕となることも、手錠をかけられることもないでしょう。とはいえ、大統領経験者が起訴されるのは史上初めてなので、世界中の注目が集まっています。 罪状認否まで起訴内容はわかりませんが、今回はニューヨーク州の管轄下で行われている訴訟です。より重量級の連邦レベルの事件の方がより大きなインパクトをもたらすと思いますが、それらのタイミングが何時になるかによって、政治的な影響は変わってきます。

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同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 石川智久

    日本総合研究所 調査部長/チーフエコノミスト

    日本ですと、こうした事件があると不利に働きますが、トランプ支持者は、かえって結束を固くする可能性があ…続きを読む

  • 前嶋和弘

    上智大学総合グローバル学部教授

    「重罪も」ということは多くは軽微。トランプの方は「支持者固めの一大PRイベント」と思っているはず。

コメンテータープロフィール

西山隆行

成蹊大学法学部政治学科教授

専門はアメリカ政治。東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了、博士(法学)。主要著書に、『アメリカ大統領とは何か:最高権力者の本当の姿』(平凡社新書、2024年)、『混迷のアメリカを読み解く10の論点』(共著、慶應義塾大学出版会、2024年)、『〈犯罪大国アメリカ〉のいま:分断する社会と銃・薬物・移民』(弘文堂、2021年)、『格差と分断のアメリカ』(東京堂出版、2020年)、『アメリカ政治入門』(東京大学出版会、2018年)、『アメリカ政治講義』(ちくま新書、2018年)、『移民大国アメリカ』(ちくま新書、2016年)、『アメリカ型福祉国家と都市政治』(東京大学出版会、2008年)など。

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