見解来年の1月にバカリズムさん脚本の連続ドラマが制作されるというニュースです。2023年の『ブラッシュアップライフ』の制作チームのドラマとのことですが、この作品はバカリズムさんにとっては転機となった作品です。『架空OL日記』を筆頭にこれまでの作品がどちらかというとマニアックなドラマだったのに対し、プライムタイムの放送ということもあってか『ブラッシュアップライフ』は、大勢の視聴者に届いた人気作でした。突飛なアイデアと静かでリアルな芝居を淡々と見せるというアプローチは過去作と同じでしたが、ドラマとしての構えがひと回り大きくなったと感じました。元々、芸人として活躍されているバカリズムさんですので、マニアックなことをしているようでも幅広い年齢の視聴者を相手に仕事をしているというプロ意識がある方なのだと思います。今回の最新作も、作家性を保ちつつも広がりのある作品となるのではないかと期待しています。
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コメンテータープロフィール
1976年生まれ、ライター、ドラマ評論家。テレビドラマ評論を中心に、漫画、アニメ、映画、アイドルなどについて幅広く執筆。単著に「TVドラマは、ジャニーズものだけ見ろ!」(宝島社新書)、「キャラクタードラマの誕生 テレビドラマを更新する6人の脚本家」(河出書房新社)がある。サイゾーウーマン、リアルサウンド、LoGIRLなどのWEBサイトでドラマ評を連載中。