見解今季を踏まえての選手側の要望、昨年の契約時からの経緯を含めたラツィオ側の不満、どちらにも主張・言い分があるでしょう。 キャリア全盛期の選手と2年連続で単年契約を結ぶことは異例だと思われますが、いずれにしても、両者が悪い印象を抱いて終わるかたちとなったのは残念です。 確かなのは、数字上で不本意なシーズンとはいえ、鎌田選手のサッカー選手としての力は確かということ。そして、鎌田選手との間に溝が生まれたとはいえ、ラツィオがセリエAを代表するクラブのひとつであり、ロティート会長が長きにわたってそのクラブを経営してきた人物ということです。 非常に残念な結末ですが、両者が前を向き、次の成功を目指すことに期待します。
コメンテータープロフィール
東京都出身。2004年に渡伊、翌年からミランとインテルの本拠地サン・シーロで全試合取材。06年のカルチョーポリ・W杯優勝などを経て、08年に帰国。約10年にわたり、『GOAL』の日本での礎を築く。『ワールドサッカーダイジェスト』などに寄稿。現在は大阪在住。
