解説先日、外務省報道官による記者会見の場で、日本の記者が中国から日本への嫌がらせ電話について質問したところ「把握していない」と答え、まるで嫌がらせ電話を容認しているような態度を示したことも、こうした動きの「追い風」になっていると感じます。中国国内の経済悪化、日頃の強いストレス、不満を日本製品不買という形で解消したい、政府もそれをガス抜きに利用している、ということが背景にあると思います。時期(8月~9月)も含め、かなり2012年9月の反日デモのときと様相が似てきました。
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コメンテータープロフィール
なかじま・けい ジャーナリスト。著書は最新刊から順に「中国人が日本を買う理由」「いま中国人は中国をこう見る」(日経プレミアシリーズ)、「中国人のお金の使い道」(PHP研究所)、「中国人は見ている。」、「日本の『中国人』社会」、「なぜ中国人は財布を持たないのか」「中国人の誤解 日本人の誤解」、「中国人エリートは日本人をこう見る」(以上、日経プレミア)、「なぜ中国人は日本のトイレの虜になるのか?」、「中国人エリートは日本をめざす」(以上、中央公論新社)、「『爆買い』後、彼らはどこに向かうのか」、「中国人富裕層はなぜ『日本の老舗』が好きなのか」(以上、プレジデント社)など多数。主に中国などを取材。