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中井彰人

中井彰人認証済み

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株式会社nakaja lab 代表取締役/流通アナリスト

報告

提言原材料価格、人件費の高騰が続く中で、ラーメン価格は700円を下回る水準で推移しており、また「1000円の壁」という価格のハードルが、値上げを出来ない環境を作り出しているという。こうした環境下では、客足が離れることを恐れて、値上げをしないまま、赤字が続いて気が付くと資金繰りが回らなくなる、ということが発生しがちであり、これが経営を圧迫する要因としては多くなっている。ラーメン店に限らず、下請けタイプの製造業においても、大企業に切られるのが怖くて、値上げを言い出せないまま資金繰りに窮するというケースが多発している。値上げが怖いことはその通りなのだが、どうせ窮するなら、値上げを実施してから、その結果を待つ、ということに挑戦して頂きたい。黙ったまま、追い込まれることだけは、どうか避けていただきたい、と思うのである。

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コメンテータープロフィール

中井彰人

株式会社nakaja lab 代表取締役/流通アナリスト

みずほ銀行産業調査部で 小売・流通アナリストに10年以上従事。2016年同行を退職後、中小企業診断士として独立、開業。同時に、慶應藤沢イノベーションビレッジでベンチャー支援活動を開始。並行して、流通関連での執筆活動を継続し、TV出演、新聞、雑誌などへの寄稿、コメント提供、講演活動などを実施中。2016年よりITmediaビジネスオンライン「小売流通アナリストの視点」、2021年よりビジネス+IT「流通戦国時代を読み解く」 を連載中2020年よりYahoo!公式コメンテーター。2021年8月「図解即戦力 小売業界」(技術評論社)を発刊。

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