補足今日、イスラエルのガラント国防相は、「我々は人間の顔をした動物(human animals)と戦っている」と発言し、ガザ地区への電力・ガス、食料の供給を封じる「完全包囲」を命じたと述べた。既にイスラエルの空爆・封鎖により数多くのパレスチナ市民が犠牲となっている。 国防相の発言や命令に対しては、イスラエルの最大の軍事支援国であるアメリカはじめ、欧米市民社会からも、「ジェノサイドだ」「市民への集団的懲罰だ」との強い批判があがっている。バイデン米大統領はイスラエル軍に対し、弾薬を含む軍事装備品の供与を始め、今後、追加の軍事支援を行う見通しも明らかにしているが、民主党内からは反対の声も上がっている。
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コメンテータープロフィール
アメリカ政治・外交、国際関係論、平和研究。東京大学教養学部卒、同大大学院総合文化研究科で博士号取得(学術)。日本学術振興会特別研究員、早稲田大学助手、米国ハーバード大学、ジョンズホプキンズ大学研究員、関西外国語大学助教、高崎経済大学経済学部国際学科准教授を経て2022年より現職。著書に『戦争違法化運動の時代-「危機の20年」のアメリカ国際関係思想』(名古屋大学出版会、2014年)共訳・解説に『リベラリズムー失われた歴史と現在』(ヘレナ・ローゼンブラット著、青土社)。