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三牧聖子

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同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科准教授

報告

解説2週間の任期を残したバイデン大統領。後世、彼のレガシーはどう語り継がれるのか。この局面でのイスラエルへのさらなる武器売却は、いかにバイデン政権が国際法や人権を軽視しているかを証明するものだ。現在、ハーグの国際司法裁判所では、イスラエルのガザでのジェノサイド(集団殺害)をめぐる裁判が続いているが、11月には国際刑事裁判所が、ハマス幹部とともにネタニヤフ首相とガラント元国防相に対し、戦争犯罪や人道に対する罪の疑いで逮捕状を出している。12月、人権団体アムネスティ・インターナショナルは長文の報告書で、イスラエルがパレスチナ人に行っていることはジェノサイドだと断じ、人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチも、イスラエルの意図的な飢餓作戦はジェノサイドにあたると指摘した。先日もガザ北部でほぼ唯一稼働していた病院が破壊され、院長が拷問で悪名高い拘置所へ連行され、ガザでは赤子が凍死する事態が生じている。

コメンテータープロフィール

三牧聖子

同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科准教授

アメリカ政治・外交、国際関係論、平和研究。東京大学教養学部卒、同大大学院総合文化研究科で博士号取得(学術)。日本学術振興会特別研究員、早稲田大学助手、米国ハーバード大学、ジョンズホプキンズ大学研究員、関西外国語大学助教、高崎経済大学経済学部国際学科准教授を経て2022年より現職。著書に『戦争違法化運動の時代-「危機の20年」のアメリカ国際関係思想』(名古屋大学出版会、2014年)共訳・解説に『リベラリズムー失われた歴史と現在』(ヘレナ・ローゼンブラット著、青土社)。

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