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医療の「翻訳家」

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補足記事内で予防のために歯磨き・シャワーを推奨していますが、同意しかねます。歯磨きに関しては過去に高齢者施設で、口腔ケアが不十分な人に歯磨きを行うと、インフルエンザ感染予防効果があったことは示されていますが、毎日歯磨きをしている人に効果があることは示されていません。 また皮膚からの感染のリスクはそもそも小さいので、インフルエンザの予防という意味ではシャワーは特に推奨されていません。 予防の基本は外出後の手洗い(石鹸を使って20秒以上)です。これは、外出時に手に付着したインフルエンザウイルスがその手で顔や口回りなどを触ることで体内に入るリスクが高いためです。 メディアには、根拠の少ない予防法らしきものを色々と勧めるのではなく、手洗いの大切さやその適切な方法を採り上げてほしいと感じます。

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  • 米津龍一

    気象予報士/防災士/UTY気象キャスター/気象防災アドバイザ

    補足厚生労働省によると、空気が乾燥すると気道粘膜の防御機能が低下し、インフルエンザにかかりやすくなると言…続きを読む

コメンテータープロフィール

(いちかわ・まもる)医療の「翻訳家」/READYFOR(株)基金開発・公共政策責任者/(社)メディカルジャーナリズム勉強会代表/広島大学医学部客員准教授。00年東京大学医学部卒業後、NHK入局。医療・福祉・健康分野をメインに世界各地で取材を行う。16年スタンフォード大学客員研究員。19年Yahoo!ニュース個人オーサーアワード特別賞。21年よりREADYFOR(株)で新型コロナ対策・社会貢献活動の支援などに関わる。主な作品としてNHKスペシャル「睡眠負債が危ない」「医療ビッグデータ」(テレビ番組)、「教養としての健康情報」(書籍)など。

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