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前田恒彦

前田恒彦

認証済み

元特捜部主任検事

報告

補足別の報道によると、男は「家に行くことは話し合って決めた」「ただ仲良く遊びたかった」と供述しているとのことですが、未成年者誘拐罪は本人の身体の自由のみならず、親ら監護者の監護権をも保護しようとするものなので、本人の同意の有無に関わりなく成立します。 最高で懲役7年ですが、今後の捜査は誘拐の経緯や本当の動機が何だったのかが焦点となります。営利目的やわいせつ目的、生命・身体への加害目的だと最高で懲役10年に加重されますし、それこそ身代金目的だと最高で無期懲役となるからです。 同様の事件で前科前歴がないかや、周辺地域で似たような連れ去り事件が発生していないか、それに関与していないかについても解明を要するでしょう。

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コメンテータープロフィール

1996年の検事任官後、約15年間の現職中、大阪・東京地検特捜部に合計約9年間在籍。ハンナン事件や福島県知事事件、朝鮮総聯ビル詐欺事件、防衛汚職事件、陸山会事件などで主要な被疑者の取調べを担当したほか、西村眞悟弁護士法違反事件、NOVA積立金横領事件、小室哲哉詐欺事件、厚労省虚偽証明書事件などで主任検事を務める。刑事司法に関する解説や主張を独自の視点で発信中。

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