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小崎恭弘

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大阪教育大学教授/元附属小学校長/ファザーリングジャパン顧問

報告

解説こども家庭庁が出している「教育・保育施設等における事故報告集計」によるると、令和5年の1年間での死亡事故は9件報告されています。この統計は、認可保育所のみならず、幼稚園や放課後児童クラブや認可外保育施設などが含まれている大規模なものです。 死亡事故の統計を見てみると、9名のうち0,1,2歳が6名です。発生時の状況は、睡眠中が4名であり、食事中は1名です。低年齢児の睡眠・食事はリスクが高いものとされています。また令和2年〜4年までは死亡事故が5件と過去最少数が続いていましたが、この令和5年は放課後児童クラブと認可外保育施設での死亡事故が3件ずつあり、5件から9件と増加しました。 このような保育施設等での事故に対応するために、リスクマネジメントの考え方や研修などが導入されてきています。このような事故の教訓を今後も生かし、死亡事故が起きない環境や保育のあり方を模索していく必要があります。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 坂本昌彦

    佐久医療センター小児科医長 日本小児科学会指導医

    補足とても辛い事故です。ご両親の悲しみを思うと言葉も出ません。今回のように、肉をのどに詰まらせる窒息事故…続きを読む

コメンテータープロフィール

小崎恭弘

大阪教育大学教授/元附属小学校長/ファザーリングジャパン顧問

大阪教育大学健康安全教育系教育学部教員養成課程家政教育部門 (保育学) 教授。元大阪教育大学附属天王寺小学校長。2009年関西学院大学大学院人間福祉研究科後期博士課程満期退学。西宮市市役所初の男性保母として採用・市役所退職後、神戸常盤大学を経て現職。専門は「保育学」「児童福祉」「子育て支援」三人の男の子それぞれに育児休暇を取得。それらの体験を持ちに「父親の育児支援」研究を始める。東京大学発達保育実践政策学センター研究員。NPOファザーリングジャパン顧問。各自治体の委員を務める。

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